光の子として歩みなさい

エフェソの信徒への手紙5章6~14節

澤田直子師

主題聖句 「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。」 エフェソ5章8節
「光の子」はもちろん小さな子どもに向けた言葉ではなく、神の子としての信仰者に向けられます。9節『光から、あらゆる善意と正義と真実とが生じるのです。』生じるという言葉は、「実を結ぶ」につながって使われる言葉です。神の光から生じるものは、必ず何らかの実を結ぶのです。
善意は、行動する善です。イエス様が「人にしてもらいたいことを、人にもしなさい。」と教えられた通りです。光から生じる善意は、必ず隣人に向けられ、外の、誰かに作用します。
正義は、直訳すると正直とか廉直に近い言葉です。人間はともすれば、他の人の欠点や間違いを正すことを正義と思ってしまうことがあります。しかしこの正義は、神の光にわが身を照らして、自分の外ではなく内側に悪を探すのです。ある神学者は、これを「自分の間違いを認めない不自由さから解放されること。その根拠は十字架の贖いを信じて得た平安である」と説明しています。神の御前に出て自分の欠けも過ちも認められる、それは、本当の自由と言えるでしょう。
真実は、神にこそふさわしい言葉です。人間も真実を持ちますが、それはある事実を受け取った人が内に作り出す真実であり、誰にとっても真実になるということはありません。ここでいう「真実」は、神に対して発せられるまじめで真剣な問いであり、問うと同時に、その答えを真っすぐに受け取れる素直さと覚悟をも含んでいます。言葉にするなら「神様、わたしはこれでいいですか?」となるでしょうか。
この三点が単数で書かれています。神の御手の中で善意と正義と真実は分けられないのです。わたしたち信仰者は、神に選ばれた者です。(ヨハネ15:16)キリストの光に照らされて、光の子となって歩む者であることを宣言しましょう。
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