永遠に完全なる者

ヘブライ人への手紙10章11~18節

澤田直子師

主題聖句 「なぜなら、キリストは唯一の献げ物によって、聖なる者とされた人たちを永遠に完全な者となさったからです。」 ヘブライ人への手紙10章14節
 イエス・キリスト大祭司説はここでひと段落しますので、もう一度人間の大祭司とキリストを対比します。祭司は神殿で捧げ物をする際には、始めから終わりまで立って行いました。しかしキリストは、「永遠に神の右の座に着き」とあります。座るお姿は、王であることを表します。ここで、イエス様が完全な人間であると同時に、神であることが示されます。
 13節「敵どもが御自分の足台となってしまうまで」この敵とはなんでしょうか。エフェソ6:12には「わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の緒霊を相手にするものなのです。」とあります。支配と権威は、外からわたしたちを襲うのではありません。わたしたちが支配したがり、権威になりたがるのです。本当の敵は外からではなく、わたしの内にいるのです。わたしたちが持つ罪の根っこは、主にお渡ししなければ枯れません。
 14節は不思議な御言葉です。聖なる者とされた人たちを永遠に完全なものとなさった、とは、どういうことでしょうか?イエス様が永遠に完全な者というならわかりますが、ここはそういう意味ではありません。「聖なる者」とは信仰者、皆さんやわたしのことです。しかし、永遠に完全な者と言われても、納得できません。そもそも、永遠とか、完全の意味を、わたしたち人間は理解しません。これを実感できるのはただお一人、イエス様だけでしょう。
 わたしたちが永遠に完全な者であるはずはないのです。この人間の生きる世界では、神様の御力が100%、真っすぐにあますことなく現れることはありません。しかし神様の方では、完全な準備を終えてくださって、「もはや彼らの罪と不法を思い出しはしない」と宣言してくださるのです。わたしたちは、この言葉を信頼することによって、イエス様の十字架の贖いを決して無駄にはしません、という志を神様に捧げたいと思います。
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