2020年度

心の内にキリストを住まわせ

エフェソの信徒への手紙3章14~21節

澤田 武師

主題聖句 「信仰によってあなたがたの心の内にキリストを住まわせ、あなたがたを愛に根ざし、愛にしっかりと立つ者としてくださるように。」 エフェソの信徒への手紙3章17節
 13節「だから、あなたがた…受けている苦難を見て、落胆しないでください。この苦難はあなたがたの栄光なのです。」今パウロは捕らえられ、命の保証すらもありません。この現実はエフェソの兄弟姉妹には大変な失望となったようです。
 手紙は、祈りへと変わります。「御父の前にひざまずいて祈ります。」信仰者パウロの姿は、神様の前に最も低く、最も小さくなって祈る者の姿です。ただ目の前におられる神様にすべてをお委ねする。祈らずにはいられない。パウロの切なる思いが表されています。
 「落胆」している兄弟姉妹に「あなた方はキリストにしっかりと結びつきなさい」と、励ましを祈ります。信仰によって「キリストを住まわせ」とは、なんと大胆な祈りでしょうか。たとえ偽教師の教えや、偶像礼拝の中にあっても、パウロは兄弟姉妹の心の内に、イエス様の確かなお姿が留まるように、イエス様の愛がしっかりと根づくように、そして、愛によって自立した信仰者として立ち上がるように、と祈ります。
 パウロは「あなた方はキリストの愛を知れ」と祈ります。それは「キリストの愛の広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるかを理解するために。」イエス様は万能なお方であり、永遠のお方であるからこそ、「栄光」である。イエス様の恵みに満ち溢れ、神様の栄光を現しなさいと祈ります。
 祈りは祝祷となって終わります。祝祷は、現在では礼拝の最後に、神様を賛美し、礼拝に集った方々を再びこの世界へと送りだす派遣の祈りです。
 そして、このパウロの祈りに、私たちも祈られています。神様は私たちを通して、その栄光を表し続けてくださいます。祈った者たちに聖霊によって御力が働いています。自分自身の力ではありません。私たち信仰者は、いつでも祝祷をもってこの世に遣わされて行くのです。
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