イエス様を信じますか
ヨハネによる福音書3章16~21節
主題聖句 『神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。』 ヨハネによる福音書3章16節
神様がこの世を創造された時、すべての被造物を支配するために人を創られました。しかし罪が人の心に入り込み、人を支配し、死ぬ者としました。その時から人は神様から離れ、有限な存在としてこの世に生きています。
皇帝アウグストゥスがユダヤに発布した勅令は、それぞれ生まれ故郷で住民登録をせよというものでした。ユダヤの民は支配者の政策に戸惑い不安を抱きます。ヨセフは故郷のベツレヘムで登録をするために、身重のマリアと共に旅に出ます。
どの時代でも、人の権威が人を支配し、不安に満ちた世を人々は生きなければなりません。それでも、神様は罪によって混乱させられた“この世”を“愛され”ました。そしてイエス様は私たちと同じお姿でこの世に“お生まれ”になり、神様はその独り子をこの世で“罪に苦しむ人たちの救い”のために、唯一無二の犠牲として献げられました。
降誕劇には、この世に生きる者たちの代表が登場します。救い主イエス様のお誕生を知らされたマリアとヨセフ。さらに良き知らせを伝えられた羊飼いたち、東の博士たちがいます。彼らは、神様からの祝福を見ることが適いました。
しかし、羊飼いたちの言葉を不思議に思った人々もいます。また、東の博士が伝える救い主誕生の知らせに、ヘロデ王は恐怖を感じます。彼は聖書の預言を確かめ、最後には、関係の無い子どもたちの命さえも奪い取る者となりました。福音を受け入れなかった者たちです。その彼らもまた、この世に生きた者でした。降誕劇は、この世に住む全ての者の救いのために、敵対をする者も含めて、世に生きる者たちを一つにしてイエス様に向かわせて終わります。
『神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。』アドベントの時、御言葉は改めて私たちに問います。この世に住む私の信仰を自問自答しましょう。私たちも降誕劇の一員として、この世に生かされ、救われ証する者とされているのです。私たちは応答します。「私はイエス様を信じています。」と。
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