私たちも信じます

ヘブライ人への手紙11章32~40節

澤田 武師

主題聖句 『神は、わたしたちのために、更にまさったものを計画してくださったので、わたしたちを除いては、彼らは完全な状態に達しなかったです。』 ヘブライ人への手紙11章40節
 ヘブライ人への手紙には「信仰によって」生かされた旧約の民の名前が次々と記され、この手紙を読むであろう者たちに、昔の信仰者もまた神様の働き人として用いられた人々であったことが伝えられます。彼らは神様のご計画の一端を担って、み旨に従い通して、この世の悪の支配と闘ってきました。神様は、弱き者たちを大胆に働く者へと変えられました。
 また、信仰者が経験してきた凄まじい迫害の様子をも記しています。著者は今迫害を実感しているこの手紙の読者たちに、この世を変える信仰を受継ぎ、迫害の歴史を受け入れ、「信仰によって」生きる者となることを勧めます。
 旧約の民には「信仰によって」神様に認められ者たちであるとの自負がありました。それは、彼らがカナンの地に入り、信仰共同体としてのイスラエルを建国したからです。彼らは、神様が約束されたものを手に入れました。
 しかし、神様は「更にまさったものを計画してくださったのです。」それは、私たちにはイエス様が与えられたということです。旧約の民は、神様が人の姿となって、この世界に来られることなど思いもつかなかったでしょう。神様は私たちが罪赦された者となるために、ご計画としてイエス様を与えてくださり、十字架の贖いの救いを示してくださいました。神様のご計画を感謝して受けましょう。
 ゴリアトに挑んだ「ダビデ」の神様への確信。さまよい歩いた預言者たち、奇跡の中に神様を見た者たち、キリシタン弾圧、1942年6月26日「昭和の弾圧」の中で信仰を守り礼拝を捧げておられた信仰の先達たちの、苦難や涙、喜びや感謝の思いを、私たちの信仰の支えとして生きて行きましょう。この後に続く信仰者のために、私たちの信仰が継承されるように、私たちの信仰を造り上げて行きましょう。共に告白いたしましょう。「私たちも信じます。」
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