真理は自由にする
ヨハネによる福音書8章31~38節
主題聖句 『あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。』
ヨハネによる福音書8章32節
イエス様のお言葉を聞いてメシアと信じた者の中には、律法学者や祭司もいました。しかし、イエス様はそれが一時の感情的な信仰であることを見抜いて「わたしの言葉に留まるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である」と言われます。イエス様のお言葉に留まる、というのは、放蕩息子のたとえのごとく、自分の貧しさ・愚かさを受け止め、我にかえってへりくだり、父の家に帰るということです。
本当にイエス様の弟子であるなら、真理を知ることができます。真理とは何か。聖書では明確に答えが記されています。「わたしは道であり、真理であり、命である」真理とはイエス様です。真理を知るための道もイエス様です。その道の行きつく先の永遠の命もまたイエス様です。
ユダヤ人は「自由」という言葉に引っ掛かり、自分たちは奴隷ではない、奴隷になったこともない、と憤ります。都合良く勘違いをしているのです。「罪を犯す者は誰でも罪の奴隷である」奴隷とは、自分で考えることも判断することもできず、支配するものの意のままに動かされることを表しています。罪の奴隷となっている者は、父なる神の家にいることはできません。しかし独り子イエス様なら、父のものを全て受け継ぐのですから、全ての者をご自分のものにできるのです。ところが、イエス様は、わたしたちをご自分の奴隷にはしたくない。「わたしはあなたがたを友と呼ぶ」と言われます。
真理を知る。知る、とは、聖書では単に知識として知っていることではなく、生活や思いと深く結びついていることを表します。体験として知っているということです。「キリストがわたしの内に生きておられるのです。」という状態です。もう罪の囁きは聞こえません。神の前に善いことを知り、選び取り、実行できる。これが真理によって与えられる本当の自由です。主イエス様の御言葉に留まりましょう。
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