どれが第一
マルコによる福音書12章28~34節
「愛に生かされる人生」
①唯一の神
私たちは、神の愛によって生かされています。それを知るためには、まず神について知る必要があります。
第一に、聖書は、唯一神について語ります。今から2000年前、イエスが生きていた時代、世界では「多神教」がほとんどであり、今の日本は、2000年前のイエスと同じです。その意味で、意外なことに、聖書は日本で読む方が、よりよく分かります。
第二に、キリスト教は、ヨーロッパやアメリカのものと考えがちです。あるいは厳格な砂漠の宗教などと言います。しかし聖書のものの見方は、時代と場所を越えて、いつでも、どこでも同じです。
②あなたの神である主を愛しなさい
そこで次に、私たちは神の愛を受け止めていくことが大切です。
私たちが神を愛する、しかも一生懸命に愛するのです。しかしその前提には、神が私たちを愛しているという事実が大切です。聖書を読むと、愛は常に神の側から差し出され、私たちがそれを受け取ることから始まっています。その最大の出来事がイエス・キリストの誕生を祝うクリスマスです。クリスマスは、神から私たちへの愛のプレゼントです。
③隣人を自分のように愛しなさい
最後に、私たちの人生を支えるのは愛です。ここに実は「隣人を……愛する」と「自分のように愛する」という二つの愛が描かれています。中でも「自分のように愛する」ということに注目しましょう。自分を大切にしなければ、隣人を大切にすることは出来ません。
「自分のように愛する」と聖書が語るのは、正しい自己肯定感を持つことです。神が恵みと赦しをもって私を愛している、その愛されている自分を受け入れます。私たちは、イエスの十字架を通して「神の愛」に出会い、「神を愛し、自分を愛し、隣人を愛する」という人生を支える愛の道筋が見えているでしょうか。あなたに、この「神の愛」が届きますように。
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