遣わす、迎え入れる
テトスへの手紙3章12~15節
主題聖句 『アルテマスかティキコをあなたのもとへ遣わしたら、急いで、ニコポリスにいるわたしのところへ来てください。わたしはそこで冬を越すことにしたからです。』 テトスへの手紙3章12節
テトスへの手紙の冒頭には「信仰を共にするまことの子テトスへ。父である神とわたしたちの救い主キリスト・イエスからの恵みと平和とがあるように。」とあります。パウロは祈りをもってテトスをクレタ島の伝道に遣わし、そして祈りを込めてこの手紙を記しています。
「信仰を共にするまことの子テトス」。異邦人であるテトス(父がギリシャ人)にとっても、ユダヤ人であるパウロにとっても共通の信仰であり、それは、イエス様を信じて与えられた福音であることを強調しています。時代や民族で変わらない普遍的な信仰であることをパウロは記しています。
同じ伝道者として、同じ信仰に生きる者として、テトスへのパウロの信頼は変わらないことが伝わってきます。パウロの祈りによって、テトスは生涯その働きを託された者、イエス様を宣べ伝える働きを全うした人物となったのです。
パウロは、この手紙を終えるにあたって「自分と一緒いる者たち」から、クレタ島で伝道しているテトスに「よろしく」と挨拶を送ります。彼らはパウロと共に祈り合うことができる者たちです。また、「わたしたちを愛している信仰の友人たち」すなわち、クレタ島のクリスチャンたちに、「よろしく」伝えてくださいと記します。彼らは、実際に会うことは適いませんが、祈りの友としてパウロと常に共にいる人々です。
パウロの現況から考えて、生涯会えないかもしれない人々、そして一緒にいる者たちへもパウロは、共に祈る者として挨拶を送ります。こうして手紙を通して、祈り合える祝福をパウロは信じ、平安を得ています。
信仰の業と教会形成と信仰の働きのために、今もたくさんの祈りが積み上げられています。御心と信じて、困難な地に遣わされて行く者たちがいます。祈りによって、苦難の地に迎え入れられた者たちがいます。祈り合うことは信仰者の絆を強くし、結び合わせる力となります。「祈り」は信仰を同じくする仲間たちの働きであることを、私たちも覚えて歩んでいきたいと思います。
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