神の言葉は真実

テトスへの手紙3章1~8節

澤田 武師

主題聖句 『この言葉は真実です。あなたがこれらのことを力強く主張するように、わたしは望みます。そうすれば、神を信じるようになった人々が、良い行いに励もうと心がけるようになります。これらは良いことであり、人々に有益です。』 テトスへの手紙3章8節
 パウロは、この世の「支配者や権威者」に服しつつ、すべての「良い業を行う用意」がなければならないことを「人々に思い起こさせなさい。」と命じます。「思い起こす」とは、過去の出来事や忘れていたことを意識的に心によみがえらせるという意味です。自ら積極的に記憶をたどるというニュアンスが強い言葉です。ただ、「イエスは主なり」この信仰告白は、何時の時代においてもこの世の支配者や権威者と対立を起こしてきた言葉です。パウロの勧めには矛盾があるのでしょうか。イエス様はこの世に遣わす弟子たちに「蛇のように賢く、ハトのように素直になりなさい。(マタイ10:16)」と命じました。信仰を宣べ伝え、福音を信じる者を得るためには、この世との無用な対立を起こさないように賢く振舞いなさいと示されました。
 クリスチャンにとって、イエス様を一心に見つめることは、信仰の歩みを続ける上で不可欠です。パウロは私たちにもイエス様を見つめなさいと示します。あなたたちは、妨げとなる全てのものから目をそらし、イエス様に焦点を合わせるべきだと記します。そうして信仰者はイエス様に似た者に変えられます。
 神様は、私たちが自分で行った良い行いによってではなく、ただ憐れみによって私たちを救われます。これは、人間が犯した罪を、人間自身の力で消滅させることはできないという根本的な理解に基づいています。裁判で有罪か無罪かを判断する法律上の罪とは異なり、心の中にある「罪」は人間には裁くことも消すこともできないものだからです。
 「この言葉は真実です。」神様は、私たちがご自身の内に宿る聖霊様を通して、いつでもどこでも交われるようにしてくださっています。この交わりは、イエス様を救い主として受け入れた結果であり、私たちの人生や人間関係を決定的に新しくしてくれます。神様との交わりを優先することは、日々の生活において非常に重要です。
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