心が動く

使徒言行録2章36~42節

澤田 武師

主題聖句 『すると、ペトロは彼らに言った。「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。」』 使徒言行録2章38節
 その日、イエス様の約束を信じ、待ち望んでいた弟子たちに「聖霊」が降りました。突然、天から激しい風が吹いてくるような音、炎のような舌、そして、弟子たちは「ほかの国々の言葉で話し始めた」と聖書は記しています。
 「聖霊の注ぎ」はペトロを立ち上らせ、「あなたがたがイエスを十字架に付けて殺したのです」と、直接手は下さなくとも罪があると迫ります。しかし、そのすぐ後には、「神はイエスを復活させ、メシアとなさった」と宣言します。イエス様の十字架の死と復活は神様のご計画であり、私たちの罪は赦され、救いの御業が成就したことを、ペトロは大胆に語ります。聖霊はペトロを用いて、最初の福音説教を語らせました。弟子たちは「聖霊に満たされて神の偉大な御業を語る者」へと変えられたのです。
 説教を聞いた人々は、自分たちこそが罪人であると気づかされて、「わたしたちはどうすればよいのですか」と弟子たちに問います。「悔い改めなさい。…イエス・キリストの名によって洗礼を受け、…聖霊を受けます。」多くの人が「聖霊に満たされて、心が動かされた者」へと変えられました。その日三千人ほどの人々が集められ、洗礼を受けたと書かれています。最初の「地上の教会」はこのようにして誕生しました。
 「この約束はあなたがたにも、…、つまり、わたしたちの神である主が招いて下さる者ならだれにでも、与えられているものなのです。」ペンテコステの出来事によって、神様と私たちの関係が強められ、時代、身分、国籍を問わない、変わることのない豊かな神様の招きが実現しました。
 「邪悪なこの時代から救われなさい」これは「地上の教会」が、「聖霊に満たされた者たちが集う、この世とは異なる存在」であるという意味です。教会はこの世にあって、「イエス様の救いを伝え続ける集まり」です。「使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった。」最初の日から今日までも、変わることのない信仰者の集まり、教会の姿です。最初の日から今日までも変わらない教会の姿です。
 
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