私と共にいてくださる

詩編23編

澤田 武師

主題聖句 『死の陰の谷を行くときも わたしは災いを恐れない。あなたがわたしと共にいてくださる。あなたの鞭、あなたの杖 それがわたしを力づける。』 詩編23編4節
 詩編23編は、「主は羊飼い わたしには何も欠けることがない。」、との告白で始まります。詩編23編は、欠乏、不安、惑い、どうしようもない行き詰りの中にあった人たちに、‟あなたの詩編“として、希望を与えてきた詩編です。
 羊飼いに例えられている神様は水と青草を探し出し、羊に例えられている私たちを「豊かな所」へと導かれます。それは私たちに与えられている神様の祝福であり、生きる希望となります。困難や悩みの中にあっても、平安をいただいて「魂を生き返らせてくださる。」神様は私たちを正しい道に導かれます。
 「わたしには何も欠けることがない。」とは、神様に委ねて、神様を信じて、全てを御心として受け入れた者だからこそ言える言葉です。救われた者である感謝、信頼して委ねた者の告白です。
 「死の陰の谷を行くときも、わたしは災いを恐れない」、神様が与えてくださった愛を知った者の告白です。人は一人残らず死に向かっています。死は誰に対しても徹底した暗闇となります。災いとは特別な困難が起こった時だけのことではありません。欠乏に嘆き、死の災いに恐怖を覚え、敵対する者の脅威を知った者に、神様が直接語りかけ、その御手を伸ばしてくださったのです。「あなたがわたしと共にいてくださる。」確信を得た者の告白です。
 神様は苦難をも日常の落ち着きへと変えてくださるお方です。最悪の事態にあっても、食卓を整え、杯を溢れさせてくださる。神様の可能性の豊かさを詩編は語っています。苦難の先にある勝利を聖書は繰り返し記しています。
 「主の家にわたしは帰り、生涯そこにとどまるであろう。」、神様を信じる者は皆、神の国へ受け入れてくださるとの告白です。私たちは本来あるべき場所へ帰って行き、神様の家族として永遠の命に生かされていくのです。その姿は「わたしには何も欠けることがない。」命の続く限り信仰に生き、いつまでも、神様と共に生きることを求めていきましょう。 
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