手紙は開かれる
コロサイの信徒への手紙4章15~18節
主題聖句 『この手紙があなたがたのところで読まれたら、ラオディキアの教会でも読まれるように、取り計らってください。また、ラオディキアから回って来る手紙を、あなたがたも読んでください。』 コロサイの信徒への手紙4章16節
新約聖書には13通のパウロの手紙があります。当時は、手紙の配達を託された者に何かアクシデントでも起こったら、もう宛先に手紙は届かない、という事態になりました。それでもパウロは、手紙は必ず開かれると信じて、書き送り続けます。開かれた手紙からは、福音の喜び、神様の恵みが溢れ、読者の信仰の堅い土台となることをパウロは祈って記しています。
手紙の最後の挨拶は、あなた方の手でこの手紙をラオディキアの教会へも回して欲しいとの依頼に変っています。手紙を受け取った者たちが、今度は手紙を届ける者となることをパウロは望み、それをコロサイの信徒へ託します。
当時文字を読める者は少数でしたので、パウロの手紙も朗読されていたようです。多くの者は、手紙を朗読する者の声を通してパウロの手紙を聞きました。ある者は福音の真理として、ある者は戒めとして、ある者は励ましとして、その声の中に神様の御心を聞いていきました。ティキコやオネシモから聞いたパウロの現状を伝えることも、託された働きに含まれていたでしょう。
パウロは手紙の最後に、自筆で名前を書くことによって、パウロ自身が記した証としています。今獄中にあるパウロの手は、鎖で看守と繋がれていますが、どこで何に繋がれようと、パウロの手を止めることは誰にもできません。
それはパウロの証しです。復活の主によって救われた者として福音を伝える働きは何者にも妨げられず、その働きは誰にも止められない。そうして福音は世界の隅々まで広がって行きます。福音は決して留まらないという証しです。
今私たちは、パウロの手紙を新約聖書という書物から読んでいます。パウロの私信は、やがて全ての時代の神様の教会に宛てられた聖書という形に編集されていきました。私たちは、コロサイの信徒への手紙から、神様のお言葉として正典化されて行くその最初の段階を見つけることができます。神様のお言葉として書かれ集められ、そこからまた伝えられて行く。人間の思いと力を超える神様のご計画がここにあることを思います。
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