神の畑、神の建物

コリントの信徒への手紙一3章1~9節

澤田直子師

主題聖句 「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。」 コリントの信徒への手紙一3章6節
 世界中どの時代どの教会でも起こった問題はコリントでも起こりました。パウロは手紙の最初にも、教会の中に派閥ができて争いがあることを指摘して、一致して信仰生活をおくることを勧めています。
 コリントの信徒たちも、派閥を作ろう、争いを起こそう、貧しい人々を差別しようという目的で教会に集っていたわけではありませんし、パウロもアポロも伝道者としてどちらが上か、などということには全く興味がなかったはずです。でも問題は起こってしまいました。人間に原罪がある以上は、神の御旨に聞く事を怠り、自分の知恵と経験に頼んでしまうのはあり得ることです。わたしたちは、人間とはそういう存在であることを心に留めておかなければなりません。
 パウロは「あなたがたは神の畑、神の建物なのです。」と訴えます。聖書では、人間を神の畑にたとえることがあります。イザヤ書5章、ルカ13章など、わたしたちは豊かな実りを期待され、手をかけてもらい良く管理されているはずの者です。何より命の息を吹き込まれている者です。
 列王記上8章にはソロモン王の神殿奉献の祈りがあります。29節「ここはあなたが、『わたしの名をとどめる』と仰せになった所です。」教会と信仰者は、神様がその名を置く、と仰せになったところなのです。
 神の畑でありながら、神の名を置いている場でありながら、それでは不足があるかのように、人間は自分を誇る何かを探し、思うように生きたい、人に認められたいと望み、神と人に仕えないですむような言い訳を上手に探します。ですからパウロは、コリントの信徒に問いかけます。あなたがたは誰のもの、誰の何なのか。本人を含めて誰がどう思おうと、神様は信仰者をご自分の畑、神殿としてお取扱いになります。信仰者も教会も、成長させてくださるのは神様です。信じて委ねましょう。
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