神の知恵の神秘

コリントの信徒への手紙一2章6~13節

澤田直子師

主題聖句 「わたしたちが語るのは、隠されていた、神秘としての神の知恵であり、神がわたしたちに栄光を与えるために、世界の始まる前から定めておれたものです。」 コリントの信徒への手紙一2章7節
 教会の中に3つの存在があります。第一は神、ここでは「神の霊」と言い表します。これは教会の核であり土台です。次が信仰を持って間もない人々で、神の御業を信じて救われていますが、福音を伝道するまでには成長していません。しかし救われた喜びが新鮮なので、その姿が福音の真理を表すでしょう。また信仰生活がある程度長く、場合によっては導く役割を果たし、教会の活動に働きを捧げる人々がいます。たぶん本人は、自分の信仰が成熟しているなどとは思っていないでしょうが、初代教会の時代はそんなことは言っていられません。経験や知恵よりもむしろ一生懸命な姿が福音を伝えることに役立ったでしょう。
 教会においては神の知恵以外に頼るものはないのです。神の知恵の神秘とはイエス・キリストの十字架の贖いです。そこまで愛された自分がどう応答するかということで、何ができるできないは関係ありません。神にできないことは何一つないのですから、信仰者の信頼は決して裏切られることはありません。創世記の最初の神の言葉は「光あれ」でした。こうして光があった。その時からイエス様はわたしたちに与えられ、イエス様の命によって贖われることが定められていました。
 パウロはコリントに1年半滞在して教会を建て上げたのですが、その時体調を崩していて不安の中にあったと言っています。後にコリントは様々な問題を抱えました。パウロは何通も手紙を書きますが、残念ながらコリントの教会にはあまり響かなかった。でも、今のわたしたちは13章の「愛の章」や、「最後に残るものは信仰と、希望と、愛」などの御言葉に励まされています。神様のなさることは、時も場所も計り知れないほど遠くまで届くのです。御業の行く先に希望を見つけ出しましょう。
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