何一つ欠けがない

コリントの信徒への手紙一1章4~9節

澤田直子師

主題聖句 「あなたがたはキリストに結ばれ、あらゆる言葉、あらゆる知識において、すべての点で豊かにされています。」 コリントの信徒への手紙一 1章5節
 コリントの教会に集う人々は、奴隷階級など下層の人が多かったと考えられています。彼らは信仰を持ったからといって、それまでの生き方を急に変えることはできませんでした。教会のあるべき姿について、パウロに質問状を送り、それに答えようとして書かれた手紙であると言われています。
 そのコリントの教会に、パウロは「召されて聖なる者とされた人々へ」と書き送ります。イエス様はヨハネ15:3で「わたしの話した言葉によってあなたがたはすでに清くされている」15:16「あなたがたがわたしを選んだのではない。わたしがあなたがたを選んだ。」と言われました。信仰者は主イエス・キリストのゆえに、召されて聖なる者とされているのです。
 パウロがいう知識や言葉は、わたしたちが思い浮かべるものではなく、キリストを証しするのに用いられる知識と言葉です。それが豊かにある、必要以上に、余分に与えられているのです。上から与えられる確かで揺るぎない知識と言葉によって信仰者は何一つ欠けのない証し者として世に立ちます。
 信仰者に欠けがないのではなく、信仰者に与えられている賜物には欠けがないのです。ところが、完全な賜物を預かって証しする人間は、その完全なものを完全に扱うことができない、そういう存在です。
 全ての人を愛し赦し救うという壮大な計画には欠けがありませんが、それを実行するにあたって、神様はむしろ欠けの多い者を選ばれました。それは神様の救いが全ての人に向かうためでした。2025年の元旦礼拝は、多くの予想外の出来事が重なって一度は中止も考えましたが、神様の助けのうちに捧げられ、終わってみれば人間の弱さの中に神様が完全に働かれた礼拝となりました。信仰者に与えられている賜物には何一つ欠けがありません。
 感謝と喜びのうちにキリストを証ししましょう。
📢音声