主イエスに仕えている

コロサイの信徒への手紙3章18~4章1節

澤田 武師

主題聖句 『あなたがたは、御国を受け継ぐという報いを主から受けることを知っています。あなたがたは主キリストに仕えているのです。』 コロサイの信徒への手紙3章24節
 「新しい人」として生かされ、「互いに愛し合う者」として歩む者たちの生き方をについて、パウロは、家庭を構成している「妻と夫、子供たちと両親」、そして当時の社会構造、「奴隷と主人」の関係の中に表しています。それは信仰によって呼び集められた、実に雑多な人々がコロサイの教会を形成している現実です。教会の中にも、この世があります。
 24節「あなたがたは、御国を受け継ぐという報いを主から受けることを知っています。あなたがたは主キリストに仕えているのです。」
 「妻たちよ、子供たちよ、奴隷たちよ」パウロは、彼らにも人格を認め、意志を持った一人の人にするように呼びかけます。続けて「夫よ、両親よ、主人たちよ」とも呼びかけます。パウロが目指すのは「主に対してするように、心から行いなさい。」互いに愛し合う者たちによって形成される世界です。
 古代社会の現実では、奴隷の存在無しで社会が成りたつとは考えられません。生活を支えるエネルギーの源は人間の筋肉であり、奴隷はそれを担っていました。そして彼らの命は主人の手の中にあり、彼らに対する報酬はありません。
 パウロは「人が人に仕える世界」「人が支配する世界」に対して、疑問を持っています。「制度としての社会」と、「信仰としての社会」が同時に存在するこの世でパウロが求めたいのは、「信仰としての社会」の形成です。パウロは見える世界の改革は行いませんでした。しかし、この世界に見えない神様の国があることを、伝道者として生涯にわたって伝えています。
 パウロは、理想の世界を記しているのでしょうか。私たちの心の中にも、まだ差別偏見の想いがあります。それは、私たちの本音ではないでしょうか。
 それでもパウロは励ましてくださいます。「あなたがたは主キリストに仕えているのです。」時代が変わろうとも、神様からのメッセージは同じです、ホーリネス的に言えば「聖化の恵み」がここに記さています。日々聖なる者となる。
 主に仕える喜びは御国を求めるキリスト者の姿であるとの、パウロの宣言です。
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