神様は呼ばれる
サムエル記上3章1~10節
主題聖句 「主は来てそこに立たれ、これまでと同じように、サムエルを呼ばれた。『サムエルよ。』サムエルは答えた。『どうぞお話しください。僕は聞いております。』」 サムエル記上3章10節
子どもたちが神様の祝福の中を歩み、成長させてくださるように、キリスト教会では、神様と人の前で「子ども祝福式」を執り行います。
旧約聖書サムエル記には、神様によって授けられた子サムエルを、その母ハンナが神殿に献げた際の祈りが記されています。祈りの中に生まれた子サムエルが神殿に仕える者になるようにと、ハンナはサムエルを祭司エリに預けます。
「そのころ、主の言葉が臨むことも少なく、幻が示されることはまれであった。」老祭司エリの息子たちは、祭司として神様に仕えながら、「主を知ろうとはしなかった。」彼らの心はこの世界に在りました。人の思いが神様との隔たりを生んでいた時代を象徴する存在です。この時代にサムエルは生まれました。
神殿の中で寝るサムエルに、神様は名を呼びかけます。祭司エリの声と思ったサムエルは、エリの部屋に向かいますが、その度エリはサムエルに戻って寝るようにと促します。それが神様からの声であることは誰にも分かりません。
繰り返される呼びかけを神様の声であると確信した祭司エリは、「どうぞお話しください。僕は聞いております。」と答えることをサムエルに教えます。この言葉は、サムエルに神様のみ旨を聞くことを教え、神様の働きを託された者としての信仰の成長を促し、後にイスラエルを導く者の基となりました。
神様の呼びかけは、私たちの思いに先立つ神様の恵みです。それは、まだ神様を知らない子どもたちへの導きでもあります。神様のお言葉には幸いがあふれています。 私たちに呼びかけ続けてくださる神様は人間の思いを越えて良いものを用意され、歩むべき道へと導いてくださいます。
どうか神様の声に従い、子どもたちも私たちも神様の元に導かれますように。主と共に歩む幸いが与えられますように。子どもたちの心と身体の成長が、守られますように。すべてを主に委ね、私たちも小さな子どもも「どうぞお話しください。僕は聞いております。」と、喜びと感謝をもって祈り続ける歩みでありますように。
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