畏れ敬い、仕えよう
ヘブライ人への手紙12章25~29節
主題聖句 「このように、わたしたちは揺り動かされることのない御国を受けているのですから、感謝しよう。感謝の念をもって、畏れ敬いながら、神に喜ばれるように仕えて行こう。」 ヘブライ人への手紙12章28節
「地上で神の御旨を告げる人」とは、モーセのような伝達者です。対して「天から御旨を告げる人」はイエス様を表し、イエス様ご自身が神の声そのものであることを示します。律法を与えた神様は完全なお方ですが、運用する人間の方は全く不完全でした。律法の核となる二つの重要な掟、「全てを尽くして神を愛する」と「隣人を自分のように愛する」これをイエス様が完全に遂行したことによって、律法は完全な力を持つ福音へと変えられました。この真理を拒む者には、神の裁きは厳しいものとなります。
律法が与えられた時、シナイ山の頂は全山煙に包まれ山全体が激しく震えました。律法でさえ地が震えるなら、福音はどうでしょうか。「地だけではなく天をも揺り動かそう」とはハガイ書の預言の言葉です。紀元前520年の4か月間という短い期間の預言書で、17年間中断していたエルサレム神殿の再建について書かれています。ハガイはイエス様を知りませんが、目に見える神殿を建て上げることは、目に見えない霊的な心の内の主の神殿を建てることだと信じました。パウロはコリントⅡの17章に、「わたしたちは生ける神の神殿なのです。」と書いています。
揺り動かされない御国は、信仰者に既に用意されています。イエス様は「あなたがたのために場所を用意しに行く。用意したら、戻って来てあなたがたをわたしのもとに迎える」と約束されました。
28節の「神に喜ばれるように仕えて行こう」仕えるは奉仕ではなく礼拝を表します。礼拝は信仰者が共に捧げるものですが、同時に神様と一対一で対峙する場でもあります。「焼き尽くす火」には二つの意味が含まれます。一つは、第二の死、神との断絶。もう一つは、神の火によっていらないものが焼き尽くされ、信仰の不純物が取り去られる。信仰者にとっては、神の裁きさえもが希望になるのです。揺り動かされないものを見上げましょう。
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