暗き闇に星光り
マタイによる福音書2章1~12節
主題聖句 「学者たちはその星を見て喜びにあふれた。」 マタイによる福音書2章10節
東方の占星術の学者たちは、不思議な星の輝きこそ、救い主がお生まれになった証しであると確信しました。星は彼らを導き、彼らは星の輝きに従い探し求めます。それは、この先に確かにおられるメシアに出会う旅となりました。
神様のご計画は、学者たちの生活の糧である占星術ですら、救い主を指し示す道具として用いました。また神のご計画を示された者たちを、神様に大胆に近づく者へと変えられました。
星の輝きに象徴されているものは何でしょうか。それは、未知の世界へ歩み出すための導きの光です。不安な一歩を歩み出す時、ためらう自分を勇気づける時、導きが確かならば、最初の一歩を踏み出すことが出来ます。事態を乗り越えようと右往左往する時、確かな導きを持っているかどうかは、その後の歩みを決定づけます。
彼らはマリアと共にいる幼子を救い主と信じて、礼拝を奉げます。この場所をマタイは具体的には記していませんが、救い主が常にどこにおられるかを示しています。救い主は徹底して地上におられます。
幼子イエス様のお姿は、無力で弱く小さな存在です。それはこの世の暗闇に生きる者たちの姿を表しています。この暗闇に救い主イエス様はわたしたちと共におられます。救い主がおられる所は、私たちの日常の中であり、嘆きや、弱さ、不安の只中にも共におられるということです。
星は留まりました。ここにメシアはお生まれになった。喜びにあふれた学者たちの姿もまた、私たちの姿です。クリスマスは闇の中に差し込む星の光を、喜びの知らせと信じた出来事です。神様はどんな方法を用いても、信じる者を神様に導かれます。私たちを信仰の喜びへと導いてくださいます。もうそれ以上、何も探し求めなくてもよいのです。全ての答えがここにあります。喜びに導く星は今日もあなたの生活の中で輝いています。その星を指し示す働きが、クリスマスの喜びを知った者、クリスチャンが歩む道です。
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