わたしも働くのだ
ヨハネによる福音書5章14~18節
主題聖句 「イエスはお答えになった。『わたしの父は今もなお働いておられる。
だから、わたしも働くのだ』」 17節
17節「わたしの父は今もなお働いておられる。」この短いお言葉に、壮大な神様のお働きを見ることができます。「安息日を守る」掟は、創造のみ業を終えられた神様が、第7日目にすべての被造物をご覧になり「極めて良かった」と満足されて休まれたことに根拠を置いています。
神様の創造のみ業は、この時だけではありません。神様は創造されたこの世界を全て支配されています。日は昇り、雨は降り、作物は時に応じて実をつける。最初から変わらない、繰り返しの日々は、神様が支配され続けてこその世界です。このお働きは安息日であろうと、平日であろうと休みなく、今この時も行われています。
また、神様はユダヤ人が奴隷として暮らしていたエジプトへモーセを遣わして、イスラエルの民を導き救い出してくださいました。そのみ腕をもって、み力をもって奴隷から解放してくださいました。その偉大なみ業を思い起こすために「安息日を守る」よう命じられたのです。いつも変わらず、直接イスラエルの民を導き、救いの御手を差し伸べてくださる神様。神様のお働きは休むことはありません。
「だから、わたしも働くのだ」と、イエス様は父なる神様と同じところに立つ者であることを宣言されます。イエス様がこの世を愛してくださって、私たちのためにこれからも働いてくださる思いがここに示されています。
このお言葉に励まされ、勇気を得て困難に立ち向かった信仰者の方々は、たくさんおられます。私たちにはこの世での歩みがあります。週日の中で信仰者であり続けることは、この世との闘いでもあります。その時も、主イエス様は私と共におられ、私のために休まずに働いてくださいます。
私たちは、父なる神様と呼びかけることを許され、イエス様のお名前によって祈ることを許された者です。今も働かれている父なる神様に、そして、私たちのために働くのだと言ってくださるイエス様に、直接祈ることができる者なのです。
この世を良きものに創造された神様。そこに罪が入り込み、罪に苦しむ者を救おうと、イエス様が来られました。神様の御心は、私たち一人一人が神様に立ち帰ることです。イエス様も、十字架に架かってでも引き戻そうとされます。ここにイエス様が働いてくださる強い意志があります。「だから、私も従って行きます」。
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