2019年度

あなたがたはその枝

ヨハネによる福音書15章1~10節

澤田直子師

主題聖句 「わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。」 ヨハネによる福音書15章5節
 ヨハネの15章からは、イエス様の「告別説教」です。この始まりがぶどうの木の例えであることは、イエス様がどれほど弟子たちを愛されたかを物語っています。
 イスラエルはしばしば、神のぶどう畑に例えられました。有名なところではイザヤ書5章「ぶどう畑の歌」です。神は土を耕し、良いぶどうを植え、期待をもってぶどうの実りを待ったけれども、実ったのは酸っぱいぶどうでした。神は「わたしがぶどう畑のためにしなかったことがあるというのか」と嘆きます。
 これは、古代のイスラエルではなく今のわたしたちに対する問いかけでもあります。わたしたちは、何か不都合が起こると、神に対してなぜですか、どうしてわたしが、とつぶやきますが、神様はたぶん「あなたのためにしなかったことがあるのか」と問われるでしょう。
 イエス様は人間として世を歩まれて、その弱さをよく知っておられました。ですから、「わたしにつながっていなさい」と何度も何度も、まるで懇願しておられるかのように言われます。
 14章からのつながりを思ってここを読むとき、イエス様は、ご自身と天の父との深いつながり、愛と従順とを、そのまま、イエス様とわたしたちとの関係に求めておられるのではないかと思います。その深いつながりこそが、「豊かな実」かもしれません。わたしたちは、世を歩む中で、世の豊かさを得るために努力しますが、それと同じだけの知恵と力を、時間を、イエス様とのつながりを深く豊かにするために捧げることは難しいでしょうか。イエス様はそのために十字架で死んでくださいました。
 わたしたちがイエス様につながって、世で結ぶ実は、どのような形になるでしょうか。主に尋ね求めつつ歩んで行きましょう。
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