神癒

マタイによる福音書8章14~17節

「神癒」はホーリネス信仰の強調点、四重の福音(新生・聖化・神癒・再臨)のひとつである。今朝、私たちは神癒について学び、更なる信仰を求めよう。
【神の約束 1 】「わたしはあなたをいやす主である。」(先週の招詞 出15:26)
ヘブル語「いやす(ラーファー)」には、体や家などを「治療、癒し、回復、修復」する以外に罪や汚れから「清める、清くする」という意味がある。先週の交読文 詩103:3-4に謳われるように、神は私たちの肉体の病気や傷を癒やし、私たちを罪・汚れから清め、神との正しい関係へと回復させて下さる唯一のお方なのである。
【神の約束 2 】「主イエスこそ、私たちの究極のいやし主、救い主である。」
マタイ8:17はイザヤ53の引用である。主イエスは私たちの肉体を癒すと同時に、罪を赦して魂を癒されるお方である。ギリシャ語「いやす(セラピュオー)」は元来の意味「仕える、奉仕する」から転じて「治療する、看病する、手当てする、癒す」を意味する。それは、預言者イザヤを通して言われていたこと(神のご計画…イザヤ53章「苦難の僕」)が実現するためであり(マタイ8:17)、主イエスの十字架、「彼の受けた懲らしめによって/わたしたちに平和が与えられ/彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた(イザヤ 53:5b)」のである。主イエスの十字架は、死に至るまで父なる神に仕え、私たち全ての人々に仕えて下さった究極の癒しの御業である。
【神の約束 3 】「信仰に基づく私たちの祈り、正しい人の祈りに応え、主が病人を救い、主が病人を起き上がらせ、主が病人を癒して下さる。その人が罪を犯したのであれば、主が赦してくださる。」
ヤコブ5:13-16によると、神癒とは私たちの祈りの力が病を癒すのではなく、主なる神が祈りに応えて癒やして下さるのである。その主が応えて下さる力ある祈りとは、信仰に基づく祈り、正しい人の祈りである。信仰に基づく祈りとは「主が必ず癒やして下さる!主が確実に許して下さる!」と主を確信する祈りである。あなたは正しい人か。正しい人とは隠れた罪を告白し合い、互いのために祈り、神に赦された人である。さあ、主を信じよう!苦しむ兄弟姉妹のために神癒を求めて祈り合おう。