6月27日礼拝説教概要

「新田を耕せ」 ホセア書10章12~13節
 日本にプロテスタントのキリスト教が伝えられて昨年150周年を祝いましたが、教会の現状は難しいものがあります。私たちに神様が求めておられることは何でしょうか。ホセア書を通して学びましょう。
 預言者ホセアは北イスラエル王国の預言者でした。紀元前8世紀北王国はヤロブアムⅡ世の比較的安泰な治世の後、アッスリア帝国の巨大化によって国内は治安が乱れ、より強い国に頼ろうと画策し、神様に頼ることを忘れました。ホセアが「新田を耕せ」と叫んだのは、神様との関係を今一度新しく築け、と言うメッセージでありました。
 私たちクリスチャンに対して神様は同じように「新田を耕せ」と呼びかけておられるのではないでしょうか?それは神様の働かれる場所を新しく開拓し、広げることでもあります。
私は今、山形県の新庄に住んでいます。新庄新生教会の協力牧師として娘の家庭の助け手として働き始めましたが、み言葉を語る使命は閉ざされていました。どこかにその道がないものかと祈っているとき、最上の開拓伝道をしている韓国人の伝道師から、「日本語で説教をお願いします」と声をかけられ、毎週そちらでご用をするようになりました。み言葉を語ることはその働きを共に負うことです。会堂のない教会で新しい会堂を与えてくださいと祈り、ついに6月、ユニットハウスの会堂が与えられました。
 「新田を耕す」とは「恵みの業をもたらす種」を蒔くこと(12節b)すなわち「信仰」を働かせることです。榎本栄次牧師(榎本保郎師の弟さん)は北海道で開拓伝道を始められた時、アルバイトなし、福音のみによって、家族を飢えさせず、の三原則によって教会を建てあげられたと語られていました。神様のみを信じて立つことが求められているのです。
 伝道は神の愛を実践することです。(12節c)一人の悩める人のために真実をもって仕えること、み言葉の真理を伝えることです。