9月20日 礼拝説教概要

「あなたが歩んだ道」 創世記13章1~18節  
 アブラムはエジプト滞在を終えて甥のロトらと共に新しい出発を始めましたが互いに多くの財産を持ち、支え合っていた仲間が争うようになって、一緒に住む事が不可能になりました。
 彼は争いを避けロトにまず好きな土地を選ばせた所、目の前にある見渡す限りよく潤っている土地を一つ残らず選び取りました(8~13節)。これまで面倒見たロトのこの行動には当惑した事でしょうが彼は沈黙の中で、残された土地も神から与えられた恵みの物として受け取りました。
 このような状況に遭遇した場合一般的に「なんとひどい、納得いかない」と、抗議したくなりますが、自分の思いやこの世的な判断は大きな誘惑となり、そのような時は神の力は働きません。
 神は「さあ、目を上げて、あなたがいる場所から東西南北を見渡しなさい・・・」(14~17節)と、目の前に広がっている残りの土地を見せました。
 目の前にある悔しい状況や人の罪を見るのではなく、その場で目を上げて神を見よ、と仰せられます。神は水の中に道を開き、火の中を導き救い出されるお方で、その究極がイエス・キリストの救いです。
 人間的に見るならアブラムは残り物を押しつけられて、貧乏くじを引いたように思いますが、どんな道でも不利な道はありません。「あなたの道はいつも正しい道です。あなたは私を愛してくださっています。そして私に最善をなしてくださいます。」と、感謝の祈りを献げて歩み出すなら、何故自分はこんな道を歩まなくてはならないのだろう、と思い煩いはなくなります。
神は欺く事なく約束を果たすお方ですから、歩いた道が全て祝福の道である事を確信させてくださいます。
 「あなたの道を主にまかせよ。信頼せよ・・主は人の一歩一歩を定め御旨にかなう道を備えてくださる。人は倒れても、打ち捨てられるのではない。主がその手をとらえていてくださる」(詩編37:5,23~24)